様々な制度や方法論が行き詰っている。やみくもに前に進んでいればそれなりにつじつまが合う時代は過ぎ去った。
時代は「編集」を求めている。
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☆■収集(分けると分かる) 収集・選択・分類・流派・系統 H■焦点(ニュースにする) 焦点・報道・統御
A■編定(縮めて伝える) 編定・要約・凝縮・翻訳・結合 I■境界(区切りを変える) 境界・場面
B■原型(型にして見る) 原型・模型・適合・列挙・配置・意匠・装飾・図解 J■周期(リズムをつける) 周期・曲節
C■順番(繋げて較べる) 順番・規則・交換・競合・比較・共鳴 K■諧謔(おおげさにする) 歪曲・不調・輪郭・諧謔
D■暗示(含みを持たせる) 暗示・相似・擬態・象徴 L■形態(構造を見つける) 構造・形態・生態
E■引用(盗んで補う) 比喩・推理・引用・例示・補償 M■劇化(物語で遊ぶ) 筋道・脚本・劇化・遊戯
F■注釈(付け加える) 注釈・付加・削除・拉致・保留・代行 N■綜合(みんなまとめる) 総合・創造
G■模擬(測って調べる) 模擬・測度・強調・変容 △■編集思考素

はじめに

人間だけでなく、おそらくすべての生命はそれぞれの活動のなかに何らかの区切りをつけて生きていると考えられる。そこには、時間、空間、意味(情報)などの軸があり、厳密にいえば、個体差や地域の差といったものもある。どこで区切りをつけるか、ということで、時間的にも物理的にも認識的にも境界が発生するということになる。
たとえば、空間や環境では、誰でも経験があることであろうが、子供の頃、道や歩道を歩いていて、マンホールや歩道のパターンを意識したことはないだろうか・・・? 電柱や塀、ガードレールや白線など・・・。要するに、無意識のうちに自分と環境のなかの領域を区分しようとする訓練をしているわけである。同じように、空間なら空間で、人はさまざまなサインや装置によって、空間を区切っている。人工的なものばかりではない。山や川だってもちろん境界であった。向こうとこちら、聖と俗、パブリックとプライベート、外部と内部・・・。
私たちは、たまたまインテリアデザインの仕事をしていることもあるが、主に空間的な分野においていかに人間は領域を区分し、境界を意味付けて来たのか・・・そうしたことをつれづれに書いていけたらとおもう。
こうした区分は、一日にしてできたわけではなく、多くの歴史と民族の共同認識のうえに成立しているものである。私たちは、もっとそうした部分の隠れた方法を見いだし、現代に活かしていかなければならないであろう。そういった立場から見てみたいとおもう。

【64編集技法コラム-23】境界(区切りを変える)

 空間や時間を区切り、境界を設ける編集です。これによって領域が設定され、その内部の多様な層や入り組んだ構造を析出することができます。
 オーソドックスには世界、大陸、海洋、国、県、市、町と領域ごとに設定される地図編集があり、鉄道・土地利用から人口、生産額などのテーマ別の地図や時代を追って推移する歴史地図から物語などのベースとなる空想世界の地図まで、多くの地図化が可能です。あるいは百貨店やイベントスペース、公園などの設計・設営でのゾーニングの編集があります。
 さらに時空を切り出すシーンの編集は、場面の切り出し、舞台設定、カメラのアングルの設定などを可能にします。

(64編集技法解説: 編集学校師範 高橋秀元)

『境界(区切りを変える)』

NAVIGATOR

内田繁(インテリアデザイナー)
 日本を代表するデザイナーとして商・住空間のデザインにとどまらず、家具、工業デザインから地域開発に至る幅広い活動を国内外で展開。代表作に六本木WAVE、山本耀司のブティック一連、茶室「受庵・想庵・行庵」他。

第782夜 内田繁
『インテリアと日本人』
方法の記憶を文脈にする
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