【64編集技法コラム-29】暗示(含みを持たせる)
われわれのまわりは暗示情報に満ちています。白鳥のような人という表現は、白鳥がギリシア神話のレダや中国の天女であることを暗示することで、痩身で色白の美しい女性を想起させます。寿司屋では「さーい」、「とーし」といった言葉が飛び交います。それは「さてもおもしろい」を1から9の数字に当てはめた符丁で、「さーい」は19、「とーし」は37。これらを上手に使って、お客にさとられないように数字を伝えます。
このような暗示の編集は似たような情報を集め、類似化を進め、カテゴリー(範疇)を形成します。ある範疇が常態化すると、それに似せた擬態や偽物が生じるとともに、カテゴリーの共通性を代表するシンボルやそれを表示するアイコンが働きます。
(64編集技法解説: 編集学校師範 高橋秀元)






