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人と何かが絡んだ形のデザイン

そうは言いながらも、学校のほうも結構ちゃんとやってました。卒業制作の作品も売れました。土をこねた彫刻、チェロを弾く人物像なんですが、当時、7万円でお買い上げ頂きました。「値段をつけろ」というから、適当に7万円と言ったんですが、買ってくれたんです。

前後が逆ですが、それを元手に、仲間を集め、ジャズ喫茶を始めて、そこへ集まってきた人でアートフェスティバルをやった。親戚からもお金をかき集めたりしてね。客はいっぱい来るんだけど、仲間ばっかりでね(笑)、食えるわけないよね。こっちのほうが食えないやつに奢ってやったりするから、たちまち文無しになって、北海道に流れていくわけです。

北の文化に対する憧れみたいなものがあったんでしょうね。縄文文化の持っているあの造形、土の造形に始まって、北海道のアイヌ文化が持っている、自然のなかでできるお祭りだとか人々の暮らし、そういった北が持っている、土と自然と森とつながるようなもの、それが土から始まって、そういうのが結びついて、自然に引かれるような形で求めていったんだろうと思うんですね。

奇特な人が、風来坊の私が汚い格好で立っているものだから、「おい、どこまで行くんだ」「とにかく北だ」といって、行った場所で、飯も食べさせてもらったり、ちょっとお手伝いをしたりしながら、泊めてくれる人もいて、転々と気の向くままに行ったら、最終的には釧路まで行ったんですね。

絵が描けますから、看板屋の仕事だとか、いろんな手伝いをやって、北海道で半年ほど経ちました。だんだん冬が近づいてきましてね。釧路の夕焼けというのはすごいんです。釧路という町は、特に夕焼けがすごい。広い平原で、色が七色どころか、さまざまな色で変化するわけです、空全体が。赤からブルーになり、紫になり、黄色になり、刻々と変化していくわけ。だけど、だんだん寒くなるし、僕は半ズボンだし(笑)。これ以上は凍え死ぬ、というところになってようやく帰ってきました。

いずれにせよ、今になって、何となく接点が見えているのは、「人と何かが絡んだ形のデザイン」ですね。祭りもそうですし、屋台も人だし、ステージのパフォーマンスだとか。原点は、自分のムチャクチャな行動ではあるんですが、行き着いたところがバイクと人だったということなるのかもしれません。

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