第三回:可用性ヒューリスティック availability heuristic
何かを判断するときに、そのための情報を広く集めるのではなく、身近な情報など、利用しやすい事例だけに頼ってしまう傾向のことを「可用性ヒューリスティック」と言います。
人間は自分の狭い世間で見聞きしたことが全てに適応できるかのように思い込んでしまいがちです。たとえば、下校中の小学生を狙った誘拐殺人事件が起こり、この報道を知った小学生の子供をもつ世間の親が、誘拐に対する危険性から自分の子供に携帯電話を持たせたとしましょう。これで連絡も取り合えるようになり無事に下校できる、というように親はある程度安心してしまうでしょう。
しかし、実際には、小学生の下校時においては、誘拐犯に出くわすよりも交通事故などにあう確率のほうが明らかに高いと思われます。よって、確率的には、交通安全の対策をもっととることが本当に必要なことであるのですが、大きく取り上げられ話題性の強い情報をつい重く考えてしまいがちになる、というわけです。






