様々な制度や方法論が行き詰っている。やみくもに前に進んでいればそれなりにつじつまが合う時代は過ぎ去った。
時代は「編集」を求めている。
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☆■収集(分けると分かる) 収集・選択・分類・流派・系統 H■焦点(ニュースにする) 焦点・報道・統御
A■編定(縮めて伝える) 編定・要約・凝縮・翻訳・結合 I■境界(区切りを変える) 境界・場面
B■原型(型にして見る) 原型・模型・適合・列挙・配置・意匠・装飾・図解 J■周期(リズムをつける) 周期・曲節
C■順番(繋げて較べる) 順番・規則・交換・競合・比較・共鳴 K■諧謔(おおげさにする) 歪曲・不調・輪郭・諧謔
D■暗示(含みを持たせる) 暗示・相似・擬態・象徴 L■形態(構造を見つける) 構造・形態・生態
E■引用(盗んで補う) 比喩・推理・引用・例示・補償 M■劇化(物語で遊ぶ) 筋道・脚本・劇化・遊戯
F■注釈(付け加える) 注釈・付加・削除・拉致・保留・代行 N■綜合(みんなまとめる) 総合・創造
G■模擬(測って調べる) 模擬・測度・強調・変容 △■編集思考素

第三回:可用性ヒューリスティック availability heuristic

何かを判断するときに、そのための情報を広く集めるのではなく、身近な情報など、利用しやすい事例だけに頼ってしまう傾向のことを「可用性ヒューリスティック」と言います。

人間は自分の狭い世間で見聞きしたことが全てに適応できるかのように思い込んでしまいがちです。たとえば、下校中の小学生を狙った誘拐殺人事件が起こり、この報道を知った小学生の子供をもつ世間の親が、誘拐に対する危険性から自分の子供に携帯電話を持たせたとしましょう。これで連絡も取り合えるようになり無事に下校できる、というように親はある程度安心してしまうでしょう。

しかし、実際には、小学生の下校時においては、誘拐犯に出くわすよりも交通事故などにあう確率のほうが明らかに高いと思われます。よって、確率的には、交通安全の対策をもっととることが本当に必要なことであるのですが、大きく取り上げられ話題性の強い情報をつい重く考えてしまいがちになる、というわけです。

第二回: 確証バイアス confirmation bias

一般的に、人間は自分の信念に対する反証を集めることが苦手です。物事を適切に判断するためには、より多くの情報を集めることが重要なのですが、最初から何らかの希望や考えを持っている場合は特に、無意識に肯定的な情報ばかりを集めてしまう傾向が強くなります。これを「確証バイアス」と呼びます。

たとえば、就職活動中のあなたが、第一志望であるA社の情報収集をしたいとします。そこで、A社の会社説明会で出会った何人かの学生に話を聞いてみると、評判は大変良い。あなたは安心してA社を受けることにしました。しかしこれは確証バイアスによって安易な判断を下してしまった例です。A社の会社説明会に参加している学生たちの多くは、A社を希望していると考えられ、彼らが批判的な情報を持っているとは考えにくいのです。彼らの話だけでA社を評価していては、判断を誤りかねないと言えるでしょう。

肯定的意見だけでなく否定的意見も持っていると考えられる人(A社を受けない学生など)に話を聞くなどして、偏った情報収集をしないように注意すべきです。

第一回:エージェント agent

不利な取引を避けるために、自分の代わりに取引をしてくれる人物が「エージェント(代理人)」です。経済的な取引は相手があってすることですから、うまく言いくるめられたり、その場の雰囲気に飲まれたり、自分にとって不利な取引をしてしまうことが少なくありません。こんなときにエージェントを利用すれば、非合理的な取引を防ぐことができるかもしれません。エージェントにとって予算は自分のお金ではないので予算を超える権限はないし、自分の買物ではないので熱くなって我を忘れることもない、というわけです。
たとえば、電気店の安売り広告を見て、特売のテレビを買いに行ったとしましょう。実際に店に行くと、欲しかったテレビの隣に置いてある最新型に目が行ってしまったり、店員に多機種を薦められて迷ってしまうことがあるわけですが、これをエージェントに頼んでしまえば、彼は確実に指定されたものだけを買ってくるはずです。彼にとっての目的は「テレビを買う」ことではなく、「指定されたものを買う」ことにあるからです。

『意思決定と論理』

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首都大学東京・都市教養学部 長瀬ゼミ
首都大学東京・都市教養学部 長瀬勝彦教授が主催する長瀬ゼミは、ビジネスシーン における様々な意思決定に関係する「用語」を連載で解説していきます。
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