様々な制度や方法論が行き詰っている。やみくもに前に進んでいればそれなりにつじつまが合う時代は過ぎ去った。
時代は「編集」を求めている。
メルマガ登録はこちら
▼サイト内検索 (※試作中)

☆■収集(分けると分かる) 収集・選択・分類・流派・系統 H■焦点(ニュースにする) 焦点・報道・統御
A■編定(縮めて伝える) 編定・要約・凝縮・翻訳・結合 I■境界(区切りを変える) 境界・場面
B■原型(型にして見る) 原型・模型・適合・列挙・配置・意匠・装飾・図解 J■周期(リズムをつける) 周期・曲節
C■順番(繋げて較べる) 順番・規則・交換・競合・比較・共鳴 K■諧謔(おおげさにする) 歪曲・不調・輪郭・諧謔
D■暗示(含みを持たせる) 暗示・相似・擬態・象徴 L■形態(構造を見つける) 構造・形態・生態
E■引用(盗んで補う) 比喩・推理・引用・例示・補償 M■劇化(物語で遊ぶ) 筋道・脚本・劇化・遊戯
F■注釈(付け加える) 注釈・付加・削除・拉致・保留・代行 N■綜合(みんなまとめる) 総合・創造
G■模擬(測って調べる) 模擬・測度・強調・変容 △■編集思考素

« Ⅲ かたちはこころ-本田宗一郎がくれた千字薬-第26話.「頂点から見下ろす」 | メイン | Ⅲ かたちはこころ-本田宗一郎がくれた千字薬-第28話.「りんごの気持」 »

Ⅲ かたちはこころ-本田宗一郎がくれた千字薬-第27話.「田舎者」

「こんなことは田舎者のすることだ」と本田さんにこっぴどく。初代「ホンダプレリュード」の開発に着手した頃。中身がセダンのままで、一見それらしいスタイルにし、スポーティな車をつくろうとした俄仕立ての付け焼き刃を見透かされた。
東京に住んで20年、自分ではいっぱしの都会人気取りでいたものだから、田舎者と言われなんとも悔しかった。よく「田舎者」「都会的」と対称的に言う。田舎者とは野暮で垢抜けしない人のことで、俗にいう「芋」である。
洗練され垢抜けした人を都会的という。が、都会にはそうでない田舎ものも大勢いるし、田舎にも都会的な人は沢山いる。田舎に住んでいるから田舎者という訳でもない。
大抵の場合、都会にいれば放っておいても綺麗になる。「芋洗い」と同じで、お互いがこすり合い「情報」の洗剤で洗われるからだ。洗うと身体が綺麗になり、これを「洗練」という。「野暮」の反対は「洒落」、「そぎ」「おとす」と読み、洗練と同じ意味。
「身」を「美」しくすることを「躾」と書く。身を美しくするとは他人に迷惑をかけないよう気を配ることで、「気配」を感じることだ。気を配っていると人の気持が分かるようになり、やがて人を気持良くすることに繋がる。
垢抜けするとは、毛穴につまった汚れを落とし肌を綺麗にすること。世の中の動きや時代の流れに敏感になり、「肌で感じる」とはまさにこのことだ。物事に感動できる心が育まれ都会的な人となる。日本古来の「茶道」や「小笠原流礼法」の教えも同じこと。デザイナーが美しいものをつくり出そうと思うなら、まず自分自身を美しくすることだ。
都会は「巷」とも言う。「己」と「共」に大勢の人がいるということ。都会に行くと見も知らぬいろんな人に出会う。当然、あちこちに気を配らなければならない。その代わり、周りの人たちが持っている豊富な情報が黙っていても入ってくる。だから、「巷へ出よう、ドキドキしに行こう」となる。
「巷」という字に「サンズイ偏」を付けると「港」。海の向こうから見知らぬ人がやって来る。新しい情報が刺激になって、さらに世界が拡がってゆく。もっと早く、もっと沢山の情報を得ようと思えば、港に「空」をつけて「空港」だ。
情報をこのように考え、自分を高めるエキスにすればいい。「ドキドキ」するところへは人が集まる。「ムンムンカッカッ」するところにこそ、新しいものを創出するエネルギーが生まれて来るものだ。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://edit64.jp/mt/mt-tb.cgi/309

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)


書名やキーワードで千夜を検索


▼松岡正剛の最新情報はコチラ
▼松岡正剛&編集工学研究所の最新情報をブログでお届け


©編集工学研究所
■ 会社概要
■アクセス
■お問い合わせ